【第二弾琉球新報】沖縄での訪問マッサージあい!との出会い!

2021/02/15

【第二弾琉球新報】沖縄での訪問マッサージあい!との出会い!

2021年2月14日の琉球新報さんの記事にまた掲載させていただきました。m(__)m

沖縄に来てからの訪問マッサージあいさんらとの協力で視覚障害者の所得向上や就職先の確保などを目指していきます!

以下記事↓

【視覚障害者の現状・仕事を通じての社会貢献】

私は27歳に視覚障害となった。その後盲学校で6年間、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師の国家資格を取得した。

在学中、視覚障害者の所得の低さにがくぜんとした。この状況をなんとか変えたい、障害者年金を受給せず自立できるようにしたいと思い、まずは自分でひな形づくりが必要と、成功事例を作るために2019年8月に治療院「沖縄指圧すぽっとかんちゃん」を開業し、視覚障害者の自立、所得向上を目的に日々奮闘していた。

そんな中、東京の訪問マッサージの代表と出会い、視覚障害者中心の訪問マッサージ事業を沖縄で始めたいというお話に賛同し、協力させていただいた。

一方で、視覚障害者を支援するロービジョンライフ沖縄理事長の本永美代さんから視覚障害者の就職先が少なく、治療院で雇用をして欲しいとの話があった。

理事長の本永さん自身も視覚障害者であり話し合いを重ねた中で視覚障害者を主とした「訪問マッサージ あい沖縄」が始まり、私は施術管理者として関わることとなった。

そもそも訪問マッサージ、国家資格を持つマッサージ師が患者さんのご自宅へうかがい、マッサージや機能訓練などを医療保険でおこなえ様々な病気などで外出困難と医師が同意した場合に使える制度だ。

健常者の方は、自分で運転や保険請求など出来るが、私たちは出来ない。

そこで私たち視覚障害者は、施術、事業に賛同してくれる方に運転やその他の業務のサポートをお願いしている。

2020年12月、東京高等裁判所でこんな判決があった。

健常者のマッサージ師の専門学校の増設を規制しているのは、職業選択の自由を侵しているので違法だとして専門学校が訴えていた。

判決では、健常者のマッサージ師が増えることで、さらに視覚障害者の職域が侵されるため、専門学校の増設を認めないという判断だった。

現在でも視覚障害者のマッサージ師の仕事は少なく、所得は健常者に比べ低い。これが現実である。「職業選択の自由」は、私たちにはない。

わずかな選択肢の中のマッサージ師である。

さらに言えば、沖縄に来た当初、マッサージ業界ですら視覚障害が理由で断られた。

私は、視覚障害者が社会的に本当の意味で自立して、さらにはコロナ渦でも、訪問マッサージ意を通して障害者が社会貢献と確信し、前向きに進んでいきたい。

少しでも視覚障害者や弱視の現状を知っていただけたらとてもうれしく思います。

(那覇市、鍼灸マッサージ師 36歳)